片足を上げておしっこをするのはオス犬だけ?
散歩している犬が、電柱や立木に後ろ足の片方を上げておしっこをしているのを見ることがあるでしょう。
犬が電柱や立木におしっこをかけるのはマーキングのためといわれます。
「ここはおれの縄張りだ!」と主張するのです。
また匂いによって他の犬とコミュニケーションをとる意味合いもあります。
犬はきわめて鼻がきく動物だからです。
縄張り意識が強いのは、一般的にオスのほうです。
ほとんどのオス犬は片足を上げて、できるだけ高い位置におしっこをしようとします。
片足を高々と上げるのは、おしっこをした位置が高ければ高いほど「おれは強いんだぞ!」と他の犬にアピールできるからだそうです。
一方ほとんどのメス犬はしゃがんでおしっこをします。
ところが世の中には例外もあります。
しゃがんでおしっこをするオス犬もいれば、片足を上げておしっこをするメス犬もいるのです。
メス犬が片足を上げるのは、発情期や他の犬がおしっこをした後におしっこをする場合。
足の上げ方もオス犬ほど高々とではなく控えめです。
またオス犬を去勢すると、しゃがんでおしっこをするようになるということも多いそうです。
最近は、室内だけで犬を飼うケースも増えてきました。
それに伴い、所定のトイレではなく部屋の中でのマーキング行動が問題になっています。
マーキングは自分のテリトリーを主張する行為なので、これをやめさせるには、飼い主がしっかりと「ここはおまえのテリトリーなんだぞ」と教えなければいけません。
それには「お手」や「待て」など命令をしっかり守れる犬にしつけることが大切です。
[surfing_su_box_ex title="マーキング"](Marking)自分の縄張りを示すためにしるしをつける行為のこと。においの強い糞や尿を残す方法の他、鼻腺から出る分泌物をつける、爪痕をつけるといった方法があります。[/surfing_su_box_ex]