点滴を受けていると、なぜ空腹を感じないの?
お腹が減るとグーグーと鳴ります。
これは胃の中が空っぽになり、中の空気が胃壁を震わせているから。
でも、お腹が減ったと感じるのは、胃の中が空っぽになったからではありません。
その証拠に、激しいスポーツをしているときや、勉強や仕事に熱中しているとき、あるいは入院して点滴を受けているときなどは、何もたべなくてもそれほど空腹を感じないものです。
空腹を感じるのは、血液の中に栄養物質が溶け込んでいるかどうかを脳がキャッチして判断した結果です。
血液中に栄養物質があれば脳は消化器官の活動を抑え、不足してくれば活動を促すので、胃腸が激しく動きグーグーと音が出るわけです。
そのとき、ほかのことに熱中していれば、空腹よりもそちらに脳が働くので空腹は感じませんし、また点滴を受けていれば血液中に栄養物質があるので、やはり空腹は感じないわけです。