酒をチャンポンで飲むと体に悪い!?
さんざん飲みまくった翌朝、何となく照れ隠しのためか「あんなにチャンポン(違う種類の酒を交互に飲むこと)で飲んだからなぁ」などと言い合うのですが、本当にチャンポンで酒を飲むと体に悪いのでしょうか。
自然に酒量が増えてしまうだけだと思うのですが。
ところが、チャンポンで飲むと実際に体に悪いのです。
酒は、種類によってアルコールの濃度が違います。
濃度が違えば、肝臓はいちいちそれに適応して、分泌する酵素の濃度を変えていかなければなりません。
これが、かなりの負担になるのです。
また、酒には糖分、アミノ酸、コハク酸など、100種類もの有機物質が含まれていますが、これも酒の種類によって変わるので、数種類の酒をチャンポンで飲めば何百種類にもなります。
肝臓は、これらに対しても一つひとつ対処し、毒を消したり有用なものに変えたりと、フル回転で働かなくてはなりません。
脳や神経機能は、すでにほろ酔い加減になっているというのに、えらい騒ぎです。
このような理由で、同じ量のアルコールを飲んだとしても、肝臓にかかる負担はチャンポンにしたほうが大きくなり、悪酔いしたり、二日酔いになったりするのです。