歳をとると昔のことしか思い出せなくなる!

記憶というと、古いものは思い出せなくて、新しいものほどよく覚えているのが普通です。

ところがよく、年をとると昔のことはおぼえているものの、最近のことは忘れやすくなるといいます。

年をとれば誰でも脳が老化し、記憶力は減退します。

とすれば、古い記憶から忘れ去っていくのが順番じゃないかと思えますが、実際はどうもそうではなく、新しいことを忘れてしまうようです。

これは、記憶力が”三つの能力”によって構成されている、ということで説明できます。

その三つとは、昔のことを覚え続けている「保持力」、新しいことを覚える「記銘力」、必要な記憶だけを取り出す「想起力」です。

人によってばらつきがありますが、若いうちは、これらが三つとも活発に働いています。

しかし、年をとると保持力はそのままでも、記銘力と想起力の二つの能力がどんどん低下していってしまうのです。

新しいことを記憶する力が失われる同時に、前に覚えていたことを思い出そうとしても、それを取り出す力もなくなってくる。

残されているのはただ、強烈な印象を持った昔の記憶だけというわけです。

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