唾液が多い人ほど口の中が清潔!

ニンニクを食べたあとは、自分でも匂うほど強い口臭が出ます。

また、胃や内臓が悪い人には独特の口臭があります。

このような口臭は、食べたものや内臓疾患などが原因で発生するものですが、口臭の80%は口の中で匂いの素がつくられることが原因といわれています。

ここでいう口臭とは、その口の中で発生するものを指しますが、唾液の分泌量の多い人にはそれが比較的少ないといいます。

口で発生する口臭の素は、メチルメルカプタンという物質です。

これは硫黄の化合物で、食物のカスや歯垢などに細菌が作用してつくり出されます。

したがって、口の中を不潔にしておくとそれだけ発生量が多くなり、口臭も強くなるわけですが、唾液はそれを抑える働きをしてくれているのです。

朝起きたときにもっとも口臭が強いのも、唾液が関係しているから。

睡眠中は唾液の分泌量が減少しているために、メチルメルカプタンの発生量が増加するのです。

つまり口臭を防ぐには、まず口の中を常に清潔に保つことが第一ですが、それに加えて、唾液が円滑に分泌されるようにすることが必要です。

また、緊張や心配、疲労が唾液の分泌を減少させることはよく知られています。

よく口臭を必要以上に気にしている人がいますが、逆にそれが口臭をひどくしてしまうのです。

くよくよ悩まないことが大切だということです。