お茶の出しがらの意外な使い道。
何も使いようがないと考えられていたものに、実は意外な使い道があったりすることがあります。
お茶がらはその代表格です。
畳が多かった昔の家では、掃除前にお茶がらを撒いて箒で掃き埃をきれいに取るという方法が取り入れられてきました。
最近ではお茶に含まれる「カテキン」という成分の抗菌・消臭作用が注目されるようになっています。
お茶がらで作る、かんたんな消臭剤の作り方を紹介します。
まず、お茶がらを集めて新聞紙に広げて干します。
その際、よく水を切っておきます。
電子レンジで数十秒加熱してもいいです。
お茶がらはタンパク質を含むため、腐りやすいからです。
次に、よく乾燥したお茶がらをガーゼやストッキングにくるみます。
それをトイレ、下駄箱、洋服箪笥、ペットの臭いのする部屋、玄関、衣装ケースなどに入れます。
お茶がらが乾燥材、脱臭剤の役割を果たします。
これはキッチンやまな板、包丁、鍋にも応用できます。
ガーゼにくるんだお茶がらで、使用後のキッチン道具などをふき取るようにするといいです。
また意外なところでは、お茶がらは緑黄色野菜やわかめ、海苔と同様に葉緑素を含むので、わさび醤油で食べる人もいます。
高級茶のお茶がらなら十分、食用に堪えます。
血液と葉緑素の化学構造は、よく似ているので、葉緑素が体内に入ると簡単に血色素に変わります。
新鮮できれいな血液をつくるのに、お茶がらが力になるでしょう。
このように、ふだんは何の気なしに捨ててしまうお茶がらですが、そのパワーにはいささか侮れないものがあります。
[surfing_su_box_ex title="カテキン"]植物成分のポリフェノールの一種で、緑茶の渋みの主成分。昔からタンニンと呼ばれてきた。[/surfing_su_box_ex]