バイオリンの名器ストラディバリウスの凄さとは?

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最近は、各地に素晴らしいコンサートホールができ、外国からも一流のクラシックの演奏家が来日しています。

近年では、日本人指揮者が海外の著名なオーケストラに招かれるなど、日本人にとってもクラシックは身近なものになってきています。

クラシック音楽の成否を決めるのは、演奏家の技術もさることながら、楽器のよし悪しが大きく影響すると言われています。

バイオリンの場合、ストラディバリウスやグァルネリなどの名器が出す音色は、他の楽器には真似できません。

では、高価な楽器は、他のものとどこが違うのでしょうか。

これは材料の木片に秘密があるようです。

超高価な楽器の木片を提供する人はごく少数。

このため秘密は暴かれないままだったのですが、あるときチェロの背丈を短く改造する時に出た木片から、その秘密が解かれました。

分析によると、その木片は5年近くも海水につけられ、楽器にされる直前に細かく砕いた砂を混ぜたビールにつけられていました。

こうすると、普通だと詰まってしまう木の中の組織の管が、いつまでも貫通したまま保たれ、いい音色が出るわけです。

さらに、表面に塗られているニスも、トンボや蜂の羽を溶かして作ったもので、それも柔らかい音を生み出す原因になっていたということです。