酸性食品って体に悪いの?逆にアルカリ性は?
アルカリ性食品が健康に良いということで、以前から注目されています。
ところが、アルカリ性の良いところを強調するあまり、酸性食品が悪玉にされてしまった気もします。
この一例が「酸性食品ばかり食べてると血液が酸性になる」と信じてる人がいることです。
血液や体液は pH 7.4前後の弱アルカリ性なので、短絡的に酸性のものがいけないというのでしょうが、食べ物で簡単にこんなことが起こるとしたら大変です。
血液は弱アルカリ性だから重要な働きができるわけで、酸性に変わったら、もう血液として機能できません。
あるのは死のみです。
それでは困るので、それぞれの器官が連携し合い、常に血液の pH を一定に保たせているのです。
もちろんこれは、酸性食品だけでなく、アルカリ性食品ばかり食べた場合も同じことです。
では、どうしてアルカリ性食品が特にいいとされるのでしょうか。
これは「日本人にとって」とつけ加えて考えると分かりやすいでしょう。
まず第一に、日本の水は基本的に酸性であるということです。
私たちは飲み水によって、普段かなりの量の酸性食品を取り入れているわけです。
第二が、食生活の欧米化です。
外食が多くなったこともあって肉を食べる量が異常に増え、逆に野菜を摂る量は激減しています。
”食そのものが酸性化している”というわけです。
水で酸性体質になってる上に、さらに酸性の食品を食べる。
このようにバランスの狂った食事をすると、体内の pH を保つために、体の器官は無理をして必要以上の仕事をしなければなくなります。
その無理がたたって体が疲弊し、免疫力を失って生活習慣病などにかかりやすくなってしまうわけです。
ヨーロッパの場合は逆で、水はアルカリ性です。
したがって肉を食べる事は、彼らにとって理にかなっているのです。