男性は女性より3倍も早くボケる!
個人差はありますが、ペンシルベニア大学のルーベン・カー教授の調査によると、男性は女性の3倍の速度でボケるのだそうです。
ボケの原因は複雑なので簡単には決められませんが、つまるところは大脳の細胞の減少にあるといわれます。
人間は約140億個の脳細胞をもって生まれてきますが、その後、その数は増えません。
しかし、脳細胞は刺激されることによって新しい神経突起(シナプス)をどんどん伸ばしていくことができるので、素晴らしい頭脳活動ができるのです。
ところが、人間40歳をすぎると脳細胞の減少する速度がぐんと速まり、その結果、忘れっぽくなったり、思考力が衰えるという症状が出てきます。
これがいわゆる老化現象で、脳を使わなくなることがその萎縮の原因になるわけですが、この萎縮の速度には男女差があり、女性のほうが比較的ゆっくり進むので、男性よりボケが少ないのです。
その差の原因は、性ホルモンの作用にあると考えられています。
男女ホルモンは脳の機能とも密接に関わっていて、この分泌量の違いが、脳の萎縮速度に差をもたらすのだろうというのです。
男性の場合、定年まではバリバリと仕事をこなし、定年後はパッタリと身体を動かさなくなる人が多いようですが、そうした生活パターンの激変も、男性の脳の萎縮速度を速めている原因の一つだといわれています。