女性だけに立派な乳房があるのはなぜ?
これほどまでに優しげで魅力的なものはないと思える形をしている、女性の乳房。
乳房の役割とは、子に乳を含ませること。
だとすれば、哺乳類ならどの動物のメスも立派な乳房を備えていていいはずですが、なぜか、豊かでふくよかな乳房を持っているのは人間だけ。
哺乳類のほとんどは、ちょこんと乳首が並んでいる程度のものしか持っていません。
しかも、それで立派に子を育てています。
では、人間だけがどうしてそんなに大きいのでしょうか。
お乳をたくさん蓄えているからと思いたいのですが、残念ながらそうではありません。
あのふくらみの9割は脂肪で、授乳の機能とは無関係な、いわば装飾的な存在としかいえないのです。
人間の乳房は、授乳のためというよりもセックスアピールのために、より重要な役割を担っていると考えられています。
4本足のときは隠れていた胸部が、直立2足歩行をすることによって目立つ存在になりました。
発情期を失い、常に男性を惹きつけておかないと種の存続が図れなくなった女性にとって、これを活用しない手はありません。
ということで、長い年月のうちに、豊満でセクシーな乳房になったというわけです。