男に生まれるか、女に生まれるか、その「分岐点」

男が生まれるか女が生まれるかは、まず卵子がX染色体を持つ精子と受精するか、Y染色体を持つ精子と受精するかに、かかっています。

だから、男女の産み分けも、いろいろ研究されているようです。

しかし、いくらX染色体を持つ精子と受精しても、それだけで男の子が生まれるとは限りません。

5万分の一の確率で、女性の姿に生まれてしまうことがあるのです。

そんなことがあるのか、と思われるかもしれませんが、実際に、染色体はXYと男なのに、乳房はふくらんで女性器もちゃんとあり、女の子として育てられ戸籍上も女性という人がいるのです。

内分泌研究の第一人者である京都大学の星野一正氏は、この現象を次のように説明しています。

男性に性分化するには、まず、Y染色体になる遺伝子がHY抗原というタンパク質をつくり、それが精巣をつくって、そこから分泌されるテストステロンが脳や性器を男性化させていく、というのです。

しかし、たとえこう丸からテストステロンが出ていたとしても、その受け皿が体の細胞にないと性分化できず、放っておくと、染色体がXYでも女性化してしまうのだそうです。

こうした人は、卵巣がないため生理もなければ妊娠もできません。

しかし、女性として結婚し、家庭を持つ人もいるそうです。

女と男は、単純に分かれて生まれると思われていますが、こうした運命のいたずらも起こりうるのです。

二足歩行に進化したことで、人間の交尾が変わった!

トップページへ

【男と女の雑学】一覧へ