炭酸飲料の炭酸はどうやってつくるのか?
コーラやサイダーなどの炭酸飲料の気泡の正体は炭酸ガス、つまり二酸化炭素です。
しかし、二酸化炭素をどうやって液体に注入しているのか、考えてみれば、不思議なものです。
あの ” シュワシュワ ” は、どのようにして加えられるのでしょうか。
二酸化炭素は無味無臭の気体で、空気一万リットル中に4リットルほど含まれています。
人や動物が息を吐くとき、物が燃えるとき、日が沈んでから植物の呼吸などで発生するのは理科で習った通り。
でも、ガスは圧力をかけると液体になるという性質は、教わったかもしれないが忘れていた、という人が多いのでは?
炭酸飲料の製造では、この性質に目をつけて、まず炭酸ガスを冷却してから強い圧力を与えて押し縮めるようにします。
すると液体に変わるので、これを味のついた水分に溶かしこみます。
すかさず栓をして圧力を閉じ込めて出来上がりです。
栓を抜くと気泡が現れるのは、圧力が急激に弱くなるため。
強い圧力で溶かされていた炭酸ガスが、気体に戻って飲料から抜け出していくのです。