結婚相手を一生離さない深海魚がいる!
アンコウという魚は、頭の先に釣り竿のようなものをぶら下げていますが、あれは本当の釣り竿なのです。
アンコウが竿の先をブラブラやっていると、何だろうと小さな魚が寄ってきます。
十分に近づいたところで、あの平ぺったい大きな口をあけてパックリと食べてしまうのです。
深海に棲むチョウチンアンコウは、えさのようなものとして発光バクテリアを竿の先に飼っており、その光に引き寄せられてきた魚を釣り上げます。
また、真っ黒な深海ではエサを探すのもたいへんですが、結婚相手を探すのも大変。
中には、一度つかまえたら相手を一生離さないとうのもいます。
ミツクリエナガチョウチンアンコウという長い名前の種類のオスは、メスに比べて極端に体が小さく、メスに寄生して暮らしています。
はじめはただくっついていただけなのに、やがて皮膚がくっつき、しまいには血管までがくっついて夫婦同体になってしまうのです。
ああ、恐ろしい。
何とも奇妙な性質です。