大型の恐竜はなぜ、首としっぽが長くなったのか?

f:id:itomaxyz:20200928213534j:plainブラキオサウルスやアパとサウルス、もっと大きなウルトラサウルス、スーパーサウルス、いずれも大型恐竜は首としっぽが長かったようです。

彼らは、重い体を支えるために水の中で暮らしていて、水面に顔を出すために首が長くなったといわれていました。

しかし、陸上で群れをなして生活しているような化石がいくつも見つかり、この説はあやしくなってきました。

また、キリンのように、高い木の葉を食べるために首が伸びたのではないかとも考えられます。

でも、体長はブラキオサウルスで20メートル、スーパーサウルスでは30メートルほどまでになっていたのですから、木の葉を取るだけのためにそれほど大きくならなければならなかったというのも、ちょっと疑問です。

恐竜は恒温動物だったと一部で考えられていますが、大型恐竜の場合、体の容積に比べて表面積が小さいので、体を温めることより冷やすことの方が問題だったようです。

そこで、あの長いしっぽと首から、体の熱を発散させていたのではないかと考えられています。

私たちの手や足も、冷却装置として働いています。

余談ですが、暑い季節のなっても手や足をすっぽり覆うような服を着ていると、夜になっても深部体温が下がらず、不眠の原因になるそうです。

大型恐竜は体を冷やすのが難しかったとすると、一日に何回かは水に入って体を冷やしていたかもしれません。

そうすると、水の中から顔を出すのに長い首が役立っていたという説も生きてきます。