東日本と西日本の境目はどこ?

古代から、日本を「東西」に分ける地理的概念がありました。

7~8世紀、大和朝廷によって設けられた「三関」愛発関(福井県)、不破関岐阜県)、鈴鹿関(三重県)から東を「東国」と呼びました。

そして、京都を中心とする畿内があり、それ以西を「西国」としました。

 

現在では「東日本」「西日本」という分け方をしますが、いったいどこで分けるのかという疑問があります。

 

ふだん耳にするのは天気予報ではないでしょうか。

気象用語では、関東・甲信・東海を「東日本」とし、近畿・中国・四国・九州を「西日本」としています。

東北・北海道は「北日本」と呼んでいます。

 

地質学での東西の境界線は「糸魚川静岡構造線」という新潟・富山県境から長野県諏訪湖を通って静岡県安部川に至る大断層線です。

日本列島はこの大断層線で東西に分かれ、地質が異なっているのです。

これは学校で習ったので、覚えている方も多いと思います。

 

生活に密着した東西の分け方は、電力周波数の違いです。

日本の電力周波数は 50Hzと60Hzの 2種類があります。

北海道・東北・東京電力は 50Hz、関西・北陸・中国・四国・九州・沖縄電力は60Hzですが、ややこしいのが中部電力です。

この管轄内はおおむね60Hzですが、なんと長野県の一部地域が 50Hzとなっています。

電気製品には周波数が違うと使えないものもあるため、東から西へ、西から東へ転勤・引っ越しする人は周波数のチェックを怠らないようにしてください。

[surfing_su_box_ex title="三関"]古代日本で畿内周辺に設けられた関所のうち、特に重視された3つの関の総称。 当初は「不破関」「鈴鹿関」「愛発関」の3つを指したが、9世紀初頭に「逢坂の関」(相坂関。近江国、現在の滋賀県大津市付近)が愛発関に代わった。[/surfing_su_box_ex]

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