捕虜になったシーザーは自ら身代金を吊り上げた?

古代ローマ皇帝のユリウス・カエサル(シーザーは英語読み)は、若いころギリシャに勉学に向かう途中、ロードス島で海賊の捕虜になってしまいました。

 

海賊はカエサルの身の代金として20タレントゥムを要求しました。

1タレントゥムは金33キロぐらいなので、かなりの大金です。

 

それを知ったカエサルは 「このおれはそんな安い値段じゃない。けしからんぞ、50タレントゥム要求しろ!」 と海賊に命じました。

捕虜になってもカエサルの態度は大きく「野蛮人のアホどもめ、今に見ていろ!」などとわめいていたといます。

 

身の代金が支払われ、自由の身となったカエサルは、ミレスト島で船団を雇い、兵を率いて、海賊を追跡し、自らお金を取り戻して彼らのノドを掻き切りました。

 

古代イタリアの歴史に詳しい作家の塩野七生さんによると「カエサルがみずからの身の代金を釣り上げたのは、海賊に殺されないための作戦ではないか。」ということです。

後の名将カエサルの面目躍如なるエピソードです。

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