大昔の日本では、カタツムリがおいしく食べられていた!?
嫌いな人は見るのも嫌だというエスカルゴ。
食べるなんてとんでもない、と思う人もいるでしょうが、一度そのおいしさに目覚めたらヤミツキになってしまうそうです。
フランス料理でよく食べられるエスカルゴは日本のカタツムリとは違う種類。
むしろ貝の一種と理解したほうがいいようです。
では、日本のカタツムリの味はどうなのでしょう。
誰も料理していないところを見ると、たぶん日本人の口には合わないのでしょう。
といっても、それは現代日本の話、古代の人たちはちゃんと食べていたのです。
なぜそんなことが分かったかというと、石器時代の古代遺跡から出土した糞石からカタツムリの殻が出てきたのです。
糞石は腸の中で石のように固くなった糞がそのまま残されたもの。
早い話が便秘症の人のそれです。
考古学ではこの糞石を根気よくお湯に溶かし、どんなものが含まれているかを詳しく分析するのです。
昆虫の甲殻や魚の骨なども出てくるので、おそらく当時は、殻ごと、骨ごとまるまる食べていたと思われます。
それが現代のエスカルゴほどおいしいものだったかどうか、昔の人に聞いてみなくてはわかりません。