バーコードの白黒だけで、なぜ品目や値段がわかるのか?
バーコードの黒と白の線には、いったい何がどうやって書きこまれているのでしょうか。
読み取り装置の上をさっと通すだけで値段や品名が登録されるようですが、あんな線でそんなことが可能なのでしょうか。
さらに、線には太いものと細いものの2種類があるようですが、黒と白、太い線と細い線の4種類の組み合わせで、そんなにたくさんの情報が書きこめるのでしょうか。
この黒い線と白い線は太さやその組み合わせ方で0から9までの数字を表していて、数字は二進法によって書きこまれています。
黒くても白くても、太いほうが1、細いほうが9です。
この数字によって、国名、メーカー、商品名などの情報が書きこまれています。
標準的なバーコードは13ケタの数字で最初の2~3ケタが国名を表します。
日本は45と49で、次の5ケタか7ケタが企業名、それに続く3ケタか5ケタが商品名、残りの1ケタがチェックデジットコードです。
これらの情報を、レーザー光線を使った装置で読み取ります。
レーザー光線は何本も出ていて、そのうち1本でもバーコードの上を通過すれば読み取れるのです。
また、バーコードの最初と最後には開始と終了のコードがつけられているので、商品をどちらの方向に向けても読み取れる仕組みになっています。
読み取った値段はすぐにディスプレイに表示されて加算されますが、商品のバーコードそのものには価格は記入されていません。
レジスターの中に通常価格、割引価格、仕入れ値などが登録されていて、設定を変えれば、瞬時に値上げも値下げもできるようになっています。
また、管理コンピューターに直結しているので、在庫量や売れ行きも一目瞭然。
商品が少なくなったら、自動的に問屋のコンピューターに発注することも可能です。