賞味期限を表示しなくても許される食品がある?
2012年、小豆島で 71年前に製造された缶詰 17個が発見されました。
旧海軍の物資で、中身はつやつや輝くお米にふっくらした小豆の「赤飯」でした。
検査の結果、最近は検出されず、おいしいかまずいかはともかく、食べられる状態だったということです。
現在では、缶詰、瓶詰など加工食品には、「賞味期限」か「消費期限」の期限表示が義務付けられています。
賞味期限とは、期限を過ぎても食べることができますが、味の保証はしないということです。
消費期限とは、期限以内に食べないと危険ということです。
しかし、加工食品でも、賞味・消費期限を表示していないものもあります。
それには、それぞれ特殊な理由があります。
たとえば、アイスクリーム。
マイナス18度以下で保存されるため、微生物が繁殖しないことと、品質が劣化しないことから、表示がないのです。
同様に、ハチミツも表示しなくてもいいです。
ハチミツには強力な殺菌作用があるため、菌が混入してもすぐに殺菌されるからです。
そのほか、砂糖や塩は、菌が繁殖するために必要な水分を奪うため腐敗することはなく、賞味期限を表示する必要がありません。
さらに酒類もアルコール度数 20度以上のものは腐らないため、表示がありません。
ただし、ビール、日本酒は味が劣化するため表示しています。
[surfing_su_box_ex title="ハチミツの殺菌作用"]グルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)という糖質が成分の多くを占め、水分を引き込む作用で最近の侵入を防ぐ。[/surfing_su_box_ex]