ゴミの定期収集は江戸時代から行われていた。

f:id:itomaxyz:20200928210641j:plain今やゴミ問題は、現代社会の大きな悩みですが、武士や町人が大勢住んでいた江戸時代には、ゴミ問題は起きなかったのでしょうか。

何と、江戸幕府が開かれて間もない慶安元年(1648年)には、早くもゴミの不法投棄に対する処罰や、町内会ででドブさらいを奨励するお触れが出されていたのです。

そして、14年後の寛文2年には、今で言うゴミの定期収集が始まっています。

これは、日本橋より北は毎月二の日、南は三の日にゴミ取り船をさし向けて各町内のゴミを収集したもので、元禄10年(1697年)には清掃局の前身とも言える芥改役という役目ができているのです。

船で集められたゴミは、東京湾の永代浦に捨てていたようです。

しかし、江戸の人口は増える一方。

増え続けるゴミに頭を悩ませた幕府は、ついに享保年間(1716~1735年)に、深川の越中島に塵芥捨て場を定めました。