緑茶を飲んでいるとがんになりにくい?
♪「旅行けば~駿河の国に茶の香り~」
浪曲「清水次郎長外伝」の冒頭にこう歌われる静岡名物のお茶は、昔から「薬」とされてきました。
そして、最近になって疫学調査により、そに薬効がどんどん証明されるようになっています。
静岡県は、がんの死亡率が男女とも全国値と比較して著しく低いです。
県内でも緑茶生産地として知られる掛川市では、がんによる死亡率が日本一低いです。
同じく緑茶生産地である榛原郡川根本町では、胃がんを発症する男性の割合が全国平均の5分の1しかありません。
一方、同じくお茶の産地を持つ埼玉県にある埼玉県立がんセンターの研究によると、県民の中で男性・女性とも緑茶を1日10杯以上飲む人のがん発生率は、4割以上少なかったと報告されています。
この他にも、緑茶生産地である静岡県の藤枝市や磐田市、浜松市、埼玉県所沢市、三重県の津市や鈴鹿市、鹿児島の鹿屋市などの地域では、がんによる死亡率が低い町の上位にランキングされています。
なぜ、緑茶ががんの予防効果をもたらすかについて、基礎研究も進められています。
お茶の渋み成分である「カテキン」に抗がん作用があるのではないかということです。
その他にも、血圧上昇や緩やかにする作用、血中のコレステロールを調節する作用、血糖値を調節する作用、抗菌作用、虫歯を抑える作用、抗アレルギー作用など、いろいろな可能性が指摘されています。
得体の知れない健康食品やサプリメントを飲むよりも、ずっと安全性が高くて信頼できそうです。
[surfing_su_box_ex title="川根本町"]静岡県の中部に位置する「川根茶」の産地として知られる町。静岡市と浜松市の2つの政令指定都市に挟まれた位置にある[/surfing_su_box_ex]