なぜ欧米人は握手で日本人はおじぎなの?
アメリカ人と接する機会の多いビジネスマンに聞くと、さまざまなことがアメリカナイズされ、挨拶も握手ですませることが結構あるようです。
そうはいっても、日本人のあいさつの基本はやはりおじぎ。
同じ挨拶なのに、なぜ国によってこんなにも違うのでしょうか。
分化が違うのだから当然と言ってしまえば、身もフタもないのですが、実はこれにはちょっとした科学的な理由があるのです。
おじぎで挨拶するのは日本だけでなく、中国、タイなど東南アジアに多いのですが、これらの国々に共通するのは、夏が高温多湿ということです。
そんな国では、相手と抱き合ったり手を握り合ったりするのはベトベトして気持ち悪い。
このため体が触れ合わなくてもすむ、挨拶が主流になったと考えられています。
しかし、本当に親愛の情を表すには体が触れ合う方がいいということで、厚いけれど空気がカラッとしているヨーロッパやアメリカでは、握手が主流になったわけです。
ところで、欧米人と対したときの握手のやり方ですが、まず、握手を求める(手を差し出す)のは目上からが基本。
自分のほうが若いと思ったら相手が手を出すまで待っているのが無難です。
また、相手が女性のときは男性から握手を求めないのが普通です。