幸福度が高い人のライフスタイルって?
「100万ドルで君の妻と一夜をともにしたい」と言われたら、あなたならどうしますか?
これは、ロバート・レッドフォードとデミ・ムーア主演の『幸福の条件』(1993年)の有名なシーンです。
自分たちが幸福になるためには「金か、それとも愛か」の二者択一を迫られた夫婦は・・・。
その顛末は映画で見ていただくとして、幸福は国別ランキングや県別ランキングなど「どの国が」「どの県が」といった単位で幸福度を測っています。
ちなみに「世界幸福度ランキング」によると、2018年の世界でもっとも幸福な国はフィンランドで、日本は54位でした。
ちなみに「47都道府県幸福度ランキング」では、福井県が日本一幸福な件で、最下位は高知県でした(2018年)。
ただ、いくら幸福度が高い国、県に住んでいても、個々の人がすべて幸福というわけではありません。
そこで、幸福度が高い人はどんな人なのか、各種調査から検証してみましょう。
まず、どの調査でも「高齢になるほど幸福度が高い」という結果になっています。
とくに60代以上になるとピークに達します。
いわゆるリタイア組、シルバー世代です。
子育ても終わり、家のローンも返済して、自分の使命をやり遂げたということで幸福感があるのでしょう。
カルチュア・コンビニエンス・クラブがTカード会員を対象とした調査(2014年)では、幸せな仕事のトップに「専業主婦(主夫)」が挙がっています。
まさに、外で働かないで生活できる身分こそ幸福ということなのですね。
そして「幸福の条件」の上位2アイテムは、どの調査でも「お金」と「健康」です。
問題は3位です。
ある調査では「精神的なゆとり」となり、別の調査では「家族関係」が3位になっています。
なんと「幸福の条件」で二者択一を迫られた「愛」がベスト3に入っていないのです。
まあ、「家族関係=愛」ととれないこともありませんが・・・。