平成に流行った健康ダイエットブーム一覧

昭和の時代、経済的に豊かになった日本。

次に待っていた平成は、健康ダイエットの時代だったようですね。

平成の時代に平均寿命は2歳アップした!

厚生労働省の「健康日本21」資料によると調査の始まった平成13年は、男性の平均寿命は69.40歳、女性で72.65歳でした。

それが12年経った平成25年には、男性71.19歳、女性で74.21歳と男女ともに約2歳ほど寿命が伸びています。

 

 

平成時代に流行った健康ダイエットブーム年表

年代 健康ダイエット法
平成元年(1989年)
平成2年(1990年) 飲尿健康法 ・青汁
平成3年(1991年)
平成4年(1992年) リンゴダイエット
平成5年(1993年)
平成6年(1994年) ・野菜スープ健康法 ・脱パンツ健康法
平成7年(1995年) ・ココア ・アガリスク
平成8年(1996年) ・オリーブオイル ・ノンシュガー
平成9年(1997年) 赤ワイン生活習慣病
平成10年(1998年) ・美白 ・発芽玄米 ・チョコレート
平成11年(1999年) ブルーベリー
平成12年(2000年) ・ボディブレード ・海洋深層水 ・黒ゴマ
平成13年(2001年) アミノ酸 ・バランスボール ・健康油
平成14年(2002年) ・ヨーグルト ・にがり ・マイナスイオン低インシュリンダイエット
平成15年(2003年) ・酸素バー ・第二次豆乳ブーム ・不織布マスク
平成16年(2004年) コエンザイムQ10黒酢脳を鍛えるトレーニングジンギスカン
平成17年(2005年) ・寒天 ・岩盤浴ピラティス
平成18年(2006年) メタボリックシンドローム ・乗馬型フィットネス機器
平成19年(2007年) ビリーズブートキャンプスプラウト ・雑穀米 ・コラーゲン ・ジョギング
平成20年(2008年) ・朝バナナ ・朝キウイ
平成21年(2009年) ・加圧トレーニン
平成22年(2010年) ・耳ツボダイエット
平成23年(2011年) ・自転車運動
平成24年(2012年) 塩麹ロードバイク ・カーヴィ―ダンス
平成25年(2013年) ・トマト ・ロングブレスダイエット
平成26年(2014年) 糖質制限 ・スムージー ・塩レモン
平成27年(2015年) ・サラダチキン
平成28年(2016年) ・甘酒(麹) ・水素水 ・冷やご飯ダイエット
平成29年(2017年) ・スーパーフード
平成30年(2018年) サバ缶ウェアラブル健康グッズ

平成の時代は実に多くの健康・ダイエットブームが起きていて、あらためて見てみるとビックリします。

 

 

平成2年 到来した「青汁」ブームは今でも味が進化し続けて健在!

[caption id="attachment_1197" align="aligncenter" width="640"] pelambung / Pixabay[/caption]

だれもが知る青汁ブームが到来したのは平成2年。

忙しい毎日でも、手軽に野菜不足が補うことができると評判になりました。

青汁はCMでは「まずい!もう1杯」というフレーズが印象に残るほど、青臭い健康飲料。

それが今では進化し、「フルーツ青汁」「スイーツ青汁」など美味しい青汁が登場しています。

 

 

平成4年 きんさんぎんさんの影響?「リンゴダイエット」が大ヒット!

[caption id="attachment_1199" align="aligncenter" width="640"] congerdesign / Pixabay[/caption]

平成4年には健康ご長寿の100歳の双子姉妹「きんさん・ぎんさん」が国民的アイドルに。

その影響か「自分も健康で長生きしたい」という方が増えたのか「リンゴダイエット」が大ヒットしました。

リンゴは水溶性食物繊維が豊富で、腹持ちがよく腸内環境もよくなると話題になりましたね。

 

 

平成6年 私もいつの間にかやってた「脱パンツ健康法」

[caption id="attachment_1201" align="aligncenter" width="640"] schaerfsystem / Pixabay[/caption]

パンツを脱いで寝るだけでストレスが減り、健康になれると言われた「脱パンツ健康法」が流行りました。

私は、「脱パンツ健康法」のことは全く知らなかったのですが、社会人になった頃からずーっと夏だけですがパンツをはかずに寝ています。

 

 

平成9年 成人病⇒生活習慣病をきっかけに「赤ワイン」ブーム到来!

[caption id="attachment_1203" align="aligncenter" width="640"] congerdesign / Pixabay[/caption]

平成9年には、今では当たり前に聞かれる「生活習慣病」(以前は成人病)という言葉が誕生しました。

生活習慣病の一つ「心疾患」の死亡率が低いフレンチ・パラドックスの秘訣とされたのが「赤ワイン」です。

ソムリエの資格を取る人が続出するほどブームになりましたね。

これをきっかけに「最初は白ワインを飲んでたけど、今は赤ワインを飲むようになった。」という人も多くなったようです。

実際に白ワインと赤ワインの消費量は平成9年を境に逆転しています。

そして現在も赤ワインの人気は続いていますね。

[su_box title="フレンチ・パラドックス"] フランス人の食事は肉やバターなどの動物性脂肪が多いのにもかかわらず、心疾患の死亡率はが低いという現象 [/su_box]

赤ワインが今なおブームになっている理由

赤ワインにはポリフェノールという物質が含まれています。

このポリフェノールが体のサビを抑えてくれて、生活習慣病などのリスクから遠ざけてくれます。

[su_box title="体のサビ"] 酸素の一部が体内で活性酸素となり、細胞を酸化させること [/su_box]

赤ワインンのポリフェノールには活性酸素を中和して、サビつきを抑え生活習慣病を防ぐ効果が期待できます。

しかもさまざまな飲料と比較しても赤ワインに含まれるポリフェノールの量は桁違いに多いのです。

飲料 200g又は200ml中のポリフェノール
赤ワイン 約500mg
ブドウ果汁 約25mg
リンゴ果汁 約50mg
緑茶 約100mg
ココア 約300mg

時代が変わっても赤ワインは飲んだ方がよさそうですね。

ただ飲み過ぎには注意してください。

適量は1日グラス約2杯です。

 

 

平成11年 「ブルーベリー」が目によいと流行ったけど根拠はない!

[caption id="attachment_1207" align="aligncenter" width="640"] Comfreak / Pixabay[/caption]

ブルーベリーを食べると視力の低下が防げるということでブームになりました。

しかし、杏林大学の平形明人医学博士によると 「ブルーベリーは視力の低下を予防できると言われていますが、根拠が乏しいので予防できるとは言えない」 とのこと。

ブルーベリーに含まれるアントシアニンという成分はいわゆるポリフェノールの一種で、健康効果は期待できます。

ただし、目に本当によいかどうかということは確立されていません。

では医療が進んが今、視力を回復させる食材はないのでしょうか?

視力を回復させる成分はなかなかありませんが、目によい成分としてルテインがあります。

ルテイン加齢黄斑変性の予防効果が期待できる成分です。

[su_box title="加齢黄斑変性"] 老化などが原因で視野の中心が歪む病気。 推定患者数は約69万人。 その数は年々増えています。 [/su_box]

ルテインは緑黄色野菜、とくにホウレン草やブロッコリーに多く含まれています。

 

 

平成13年~14年 アミノ酸やヨーグルト、マイナスイオンなど目白押し!

2000年代に突入すると、健康であることがステータスとなり、健康ダイエットブームはドンドン増えていきました。

例えば、摂取して運動すればより脂肪が燃焼すると流行した「アミノ酸

姿勢の改善や体幹が強化でき、今ではオフィスで使用する会社があるほどの「バランスボール」

ほかにも「マイナスイオン」「にがり」「低インシュリンダイエット」などなどさまざま健康ワードが世の中を席巻していました。

世界的に流行したウイルス「SARS」をきっかけに「不織布マスク」が普及したのもこのころです。

 

 

平成16年 認知症に効果があるとされた「脳トレ」の進化が止まらない!

ゲームの分野で起こった健康ブームといえば、東北大学の川島教授が考案した「脳を鍛えるトレーニング」です。

認知症患者が脳トレを1日10分、週に2~5日行い続けた結果、していなかった人たちと比べて物事を理解したり判断する前頭葉の機能がアップ。

このことから認知症の予防・改善に効果があるとされました。

そして今、脳トレはさらなる進化を遂げています。

株式会社NeUの「Ex Brain」という小型のセンサーを使えば、脳の活動の様子が視覚的にわかるようになっています。

脳トレアプリでのトレーニング(ゲーム)最中、脳の活性化の度合いに応じて背景画面の色が変化します。

この「Ex Brain」は現在一般には販売されていないのが残念ですが、一部のフィットネスジムなどでは導入されているようです。

 

 

平成17年 プロポーションがよくなると女性受けした「ピラティス

[caption id="attachment_1214" align="aligncenter" width="640"] shushipu / Pixabay[/caption]

体のバランスをよくし、キレイなプロポーションになれるということで流行ったのが「ピラティス」です。

ピラティスと同じような動きをするヨガは早くから流行っていましたが、ヨガは腹式呼吸ピラティスは胸式呼吸。

また、ヨガは自律神経を整える、ピラティスは姿勢や体幹強化が目的です。

なのでピラティスはプロポーションをよくしたいという女性に巾広く受け入れられました。

女性専用のピラティス教室ができたり、DVDや本も多くは発売されましたね。

渡辺満里奈さんの「ピラティス道は」8万部ほど売れたそうですよ。

 

 

平成19年 入隊後3日で脱退したビリー隊長の「ビリーズブートキャンプ

平成18年の流行語大賞にノミネートされた「メタボリックシンドローム」の影響からか、平成19年は「ビリーズブートキャンプ」が話題を呼びました。

新人米軍が行う訓練をモチーフに、短期集中でエクササイズする健康法です。

私もDVDを購入し入隊してみましたが、あまりにもハードなエクササイズで、7日間あるプログラムの3日目で挫折。

その後、二度と見ることはありませんでした。

おそらく、7日間のトレーニングをやりきれば、痩せない人はいないのではないでしょうか。

 

 

平成25年 芸能人もメタボ防止に便乗、「ロングブレスダイエット」

メタボリックシンドローム」が生活習慣病の元凶のような風潮の中登場したのが、俳優の美木良介さん考案の「ロングブレスダイエット」です。

ビリーズブートキャンプがアウターマッスルを鍛えるのに対し、ロングブレスダイエットはインナーマッスルを鍛えるというものです。

ロングブレスダイエットで美木良介さんは1ヶ月で13キロの減量に成功したそうです。

この時期は「脱メタボ」を目的とした健康法がぞくぞくと登場しています。

 

 

平成26年 糖質制限+筋トレが最強ダイエットじゃないかと思わされた

糖質制限とは糖質を多く含む炭水化物、米や麺類、パンなどの食べる量を減らし、ダイエットをすること。

このダイエット法で、約2年間で体重が98kgから82kg、糖尿病の診断に関わるヘモグロビンA1cの数値が14から6.6と大幅に改善した例も健康番組で紹介されたりしていましたね。

プライベートジムで有名なライザップは筋トレとこの糖質制限を組合わせたダイエットを行っています。

「筋トレ+糖質制限」が最強のダイエット法と言わんばかりに、ビフォーアフターのCMをガンガン流し続けていましたね。

 

 

平成30年 平成の健康食の大トリを務めた感のあるサバ缶

糖質制限がブームとなり、食へのこだわりを持つ人が多くなったのか、今までは見向きもされなかった「サバ缶」がブームを巻き起こしました。

スーパーからサバ缶が消えるなどの人気で、平成の最後を飾るにふさわしい健康食ブームではないでしょうか。

某料理レシピサイトが発表した「食トレンド大賞」にも選ばれています。

サバ缶は、血液をサラサラにするといわれているEPADHAが豊富に含まれ、心疾患を遠ざけると言われています。

 

 

まとめ 平成を彩った様々な健康法は令和でも使える

平成は、実に様々な健康法、ダイエット法を生み出してきました。

中には一部、根拠の乏しい健康法もありますが、続ければ間違いなく効果を実感できる方法ばかりです。

とくに青汁は平成の初期に登場して以来、今なおそのブームは衰えることを知りません。

年号が変わっても、健康ダイエット法の効果は変わることはありませんので、気になる方法を試してみてはいかがでしょうか。

令和ではどのような健康ダイエットブームが生まれるか楽しみです。

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