考え方を変えるだけでダイエットできる?
2007年オタク評論家と知られる岡田斗司夫さんが「レコーディング・ダイエット」なるものを提唱して話題になりました。
何をどのくらい食べたかをメモするだけでやせるというダイエット法です。
岡田さんはこの方法で身長171センチ、体重120キロという巨体を、1年で65キロまでに落としています。
そのノウハウを「いつまでもデブと思うなよ」(新潮新書)という本にまとめて、55万部を突破するベストセラーとなりました。
ダイエットのために日記をつけると効果的であることは、ダイエットの専門家も認めています。
何をどれだけ食べたとか、現在の体重がこれだけでこのくらい減量したということを記録していけば自己管理をしやすいのです。
「これだけ食べたのだから、今日はこの辺で食べるのをやめておこう」と、コントロールする気になるわけです。
いまや、スマホでもいろいろなダイエット日記のアプリを無料で入手できます。
自分の体重の推移や目標にどれくらい近づいているかといったことが、一目でわかるグラフにしてくれたり。
こんなふうにダイエット日記は記録をつけることで「やせたい」「やせよう」という自覚・目的意識を持たせ続けてくれます。
ダイエット日記は、気持ちの持ち方を変えるだけでもダイエットに結び付くということを示すものでしょう。
何のためにやらせるのかという目的や、どうしたらやせられるのかという方法、これだけ減量できたという途中経過を文字で記録することによって、ダイエットが成功に近づいていくのです。
逆に、これらのことが頭の中にしっかり意識できるようになっていれば、とくに日記をつけなくても減量は成功するでしょう。
いきなり「1カ月で20キロやせてみせるぞ」などとムリな計画を立てても、成功することはまずありません。
急に食事回数を減らしたりすれば、飢餓感があおられ、リバウンドに結び付くことが少なくありません。
それよりは「体重を1割減らそう」というふうに、しっかり意識していれば、食事のたびに「1割くらいなら少なめに食べよう」と考えるでしょうし、身の回りに間食のスナック菓子を置いたりしなくなります。
毎日歩く距離も「1割くらいたくさん歩こう」となって、自然に減量に結び付いていくのです。