酔っているときにケガをすると血が止まらなくなる!?
” 親知らず ” を抜いたあとにお酒を飲むと一晩中血が止まらなくなってしまって、困ってしまうそうです。
また、酔っぱらってケガをするとなかなか血が止まりません。
どうしてなのでしょうか。
普通、血管が破れて血が流れだすと、破れた部分に赤血球や白血球が引っ掛かり始めます。
そこに血小板がたくさんの繊維状のものを出し、納豆のように血球をからめて固めてしまいます。
それで、血管の破れ目がふさがれ、血が止まるのです。
アルコールは、この血小板の機能を低下させます。
そのために、血球が固まりにくくなるのです。
さらに、血圧があがったり心臓の鼓動が早くなったりで、血球が血管から強く押されて大量に出てきて、血がなかなか止まりません。
余談になりますが、タバコはこの逆に、血を固まらせやすくします。
こちらのほうもなかなか厄介です。
ケガもしていないのに、血小板を凝集しやすくし、血管の中に血栓をつくってしまうからです。
それなら、酒を飲んでタバコを吸えば相殺されてちょうどいいや、と思ったら大間違い。
打ち消し合うどころか、血管の中には血栓ができ詰まりやすくなるし、ケガをすれば出血多量ということになります。
世の中、そう甘くはないのでした。