かつて月には、水も空気もあった!?

現在の月には水も空気もありませんが、何十億年も前には地球と同じようにあった、という説があります。

月の元素成分を調べたところ、かつては地球とほとんど同じだったことがわかったそうです。

酸素、窒素、水素などの元素は、今の地球と同じように水や空気の分子を構成していたといいます。

では、なぜ現在の月には空気がないのかというと、それには引力が関係しています。

月の引力は地球約6分の1。

引力が弱いと、物質や物体が引力圏を脱出するときに必要な速度も、遅くてすみます。

たとえばロケットで比較すれば、地球の引力圏から脱出するには秒速11.2キロメートル以上のスピードを出さなければならないのに対し、月の引力圏からは秒速数百メートルで抜け出せるのです。

酸素や窒素などに関しても、理屈は同じです。

これらの分子はそれぞれ運動をしていますが、その運動の速さが月の引力圏から脱出できる速度を上回っていたのですから、宇宙へ飛び出してしまったのも当然のこと。

月は引力が弱かったばかりに、水も空気もとどまらせておくことができなかったのです。

季節によって一日の長さが約0.035秒違う!

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