体内のニコチンは水で洗い流せる
たばこの煙に含まれる物質で人間の体に悪影響を及ぼすものは、一酸化炭素、二酸化炭素、シアン化水素といろいろありますが、その両横綱がタールとニコチンです。
タールは発がん性があることで有名ですが、胃潰瘍や喘息の原因にもなります。
一方ニコチンは、肺から血中に入り、副腎に作用してアドレナリンの分泌を促します。
アドレナリンは心臓の働きを不必要に高め、血液を固まらせたり、血管を収縮させたりするので、動脈硬化や心臓疾患を引き起こします。
ところが幸いなことに、ニコチンは水に溶けやすいという性質があります。
血液によって腎臓に運ばれたニコチンは大量の水で洗い流して、できるだけ早く体外に排出してしまえばよいわけです。
ですから、たばこを吸う人は食事のときに牛乳や味噌汁を必ずつけるとか、薄いお茶を大量に飲むとかして、できるだけ大量の水分をとれば、排出されるニコチンの量が増えます。
また、禁煙を励行している人も、一日にコップ7~8杯の水を何日か飲み続けると、ニコチンが早く体から抜けるそうです。