男性は去勢すると寿命が15年延びる!?
日本人の平均寿命は、女性のほうが長く、男性と7年近い差があります。
その上、この差は年々開きつつあります。
日本だけでなく、どこの国でも女性のほうが長生きで、しかも、先進国ほどその差が大きいのです。
この男女の寿命の差は、果たしてどこからくるのでしょう。
諸説ある中でいちばん有力なのは、女性ホルモンの違いがこの差を生むという説です。
昔、アメリカの精神病院では治療の目的で去勢が行われてましたが、同じ施設で去勢されない患者の平均寿命は55.7歳だったのに対し、去勢された患者は67.3歳と15年近くも延びたといいます。
また、去勢によって寿命が延びることが動物実験でも確認されています。
一方、女性のほうは、卵巣を取り除いてしまうと寿命が短くなるともいわれるため、性ホルモンと寿命との間に何らかの相関関係があることは確かでしょう。
このほかは、ストレス説とか酒・たばこ説とか、女性のほうがいつまでも若く見せたいという精神力で長生きする、という説もあります。
でも、そういう環境の違いだったら、最近は男も女もたいして変わらなくなってきているので、差は縮まってきてもいいはずなのですが。
女性が長生きする本当のところは、まだはっきりとわかっていないようです。