OKってそもそも何の略語

私たちのまわりには略語があふれていますが、略さずに言えばどうなるのか、知らないものも多いはず。

たとえば、世界の多くの国で使われている略語「OK」。

これがそもそも何の略なのか、知っていますか。

実は、さまざまな説が入り乱れているのですが、その中でも面白いのが「大統領の勘違い」というものです。

第七代アメリカ大統領アンドリュー・ジャクソンの教養のなさは有名でした。

彼は all correct(正しい)のつづりを oll korrect と思い込んでいて、承認という意味でいつも、書類にOKと書いたそうです。

周りの人々は「大統領はよしというときにOKと書くけど、ありゃいったい何なんだ」なんて言っているうち、しだいにOKが広まっていったというのです。

しかしながら、この説はうわさの域を脱しません。

ジャクソン大統領がサインした公文書には、OKと書かれたものは一枚もないといわれているからです。

言語学者が支持しているのは、インディアンのチョクトー族の言葉、okeh(それでより)からきたという説です。

また、別のインディアンの族長 Old Keokuk が協定書にサインした名前の頭文字という説もありますが、これも証拠がありません。

さらにマユツバなのが、第八代大統領マーチン・ヴァン。ビュレンにまつわるもので、彼の再選をはかる政治団体OKクラブが語源になっているという説です。

OKクラブがどうして「承知した」という意味になったのか理解しがたいので、この説もあまり信用できるものではないようです。