沖縄に残る男子禁制の聖なる場所と儀式とは?
いつの頃からか、女性だけの飲み会、食事会のことを「女子会」と呼ぶことが一般的になってきました。
名前の通り「男子禁制」です。
アメリカでは「バチェロレッテ・パーティー」という、結婚式前に女性だけで行われるパーティーがあります。
結婚前に独身最後の記念にと、大騒ぎをするのです。
伝統的な女子会といわれているのが、長崎県五島市で100年以上前から行われている「女正月」です。
正月明けの24日に、子育て地蔵で子・孫の成長と健康を祈願した後、女性だけの祝宴が始まります。
まさに、飲めや歌えや踊れやの大騒ぎになります。
女性にとって、年に一度の楽しみを満喫する会です。
さらに、日本には女性だけの神聖な儀式もあります。
沖縄は琉球の時代から神事は女性が行うものという伝統がありました。
霊的には、男性よりも女性が優位という考えなのです。
そのため、かつて沖縄では神聖な場所に男性が入ることが許されていませんでした。
沖縄本島に近い久高島は琉球王朝の聖なる島で、島内には聖地が数多くありますが、中でも「フボー御嶽」と呼ばれる聖地は、いまでは男女問わず立ち入り禁止です。
久高島では「男は海人、女は神人」といわれ、既婚女性は30歳になると「イザイホー」という儀式を行って神女となります。
イザイホーは長く秘祭とされ、男子禁制でした。
しかし、1978年を最後にイザイホーは行われていません。
それは、神女になる若い女性が不在となったからです。
久高島の人口は、200人程度と過疎化が進んでいます。
今後、復活するかどうかは、めどはたっていません。
(Bachelorette)未婚女性のこと。
既婚歴のない未婚男性を意味する「バチェラー」(bachelor)から派生したアメリカ英語。
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