いずれ一日は今の47日分にまで延びる

私たちが自覚することはできませんが、地球の自転速度が少しずつ遅くなって、一日はだんだん長くなってきています。

100年につき1000分の1秒ずつ、一日が延びているのです。

ちりも積もれば何とやらで、何万年、何億年と積み重なれば、わずかな変化も無視できません。

10万年前は一日の長さは今より一秒短かったことになります。

地球の自転速度が遅れるのは、潮汐による摩擦が原因とされています。

海水が月の引力によって引っ張られることで潮の干満が起こります。

この、自転方向とは逆向きに起こる摩擦の力で、地球の自転速度はだんだん遅くなっていくのです。

月は、過去にはもっと地球に近いところをまわっていたといいます。

ということは、昔は摩擦力がもっと強かったことになります。

現在、月は地球から38万キロメートルのところにありますが、地球が生まれた46億年前頃には、月は1万5000キロメートルのところにあり、一日の長さは5時間くらいだと推定されています。

500億年ほど後には、月は地球から56万キロメートルも離れてしまうので、そのときは、地球の一日は今でいうと47日分にまで延びてしまいます。

一日が47日分となると、一週間ちょっとで一年が終わってしまうことになります。

青い地球の正体は「もや」

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