海水魚を淡水に入れるとどうして死ぬのか?
もし海の魚を淡水で飼ったとしたら、死んでしまうのでしょうか?
川の魚を海に入れたらしょっぱくて参ってしまうのは何となくわかりますが、しょっぱい海水から淡水に移してあげれば、海の魚はむしろ喜ぶのでは、と思ってしまいます。
サケやウナギは海から川に上ってもピンピンしていますし、沖縄の宮古島の沖合にある小さな島の洞窟では、淡水魚と海水魚が一緒に釣れるそうです。
こうした例からも、海水魚は川や湖で元気にやっていくことができそうに思えます。
サケやウナギがピンピンしているのは、成長していくうちに淡水の適応していくから。
沖縄の小島の洞窟の場合は、洞窟の底が海につながっていて、上のほうは雨水が溜まって淡水、下は海水になっているので、淡水魚と海水魚が一緒に釣れるわけです。
だからどちらも例外というべきです。
海水魚はいつも海水を飲み込んでいるので、いくら飲んでも体の塩分が濃くなりすぎないよう、エラや皮膚から体内の塩分をどんどん吐き出す仕組みになっています。
この機能は淡水に移しても変わりませんから、淡水でもどんどん塩分を吐きだし、結局体内の塩分が足りなくなって死んでしまうのです。