夏になると疲れやすくなるのはなぜ?

f:id:itomaxyz:20200928211618j:plain疲れは、発汗作用と深い関係があります。

つまり、汗を大量にかく夏は、体が疲れやすいのです。

気温が上昇すると体温も上がろうとしますが、これを抑えているのが発汗です。

汗をかくことによって体の余分な熱を放出し、一定の体温を保っているのです。

夏場にたっぷり汗をかくのも、体温の調節のため。

特に運動をしない日でも、汗の量は、一日2~3リットルにも及びます。

問題は、汗を蒸発させるときにエネルギーを消費することです。

2~3リットルの発汗に必要なエネルギーは1000キロカロリー以上といわれますが、これはクロールで一時間泳いだときの消費量とほぼ同じ。

暑くて食欲が衰えているときにこれだけのエネルギーを使うのだから、疲れを感じるのも当然です。

加えて、暑ければどうしても水分を多くとりがちになります。

過剰な水分が汗となって排出されるときにもカロリーが消費され、水分のとりすぎが胃液を薄めて消化不良を招くことも。

これまた体力の消耗、疲労の一因となります。

しかし、だからといって水分を控えすぎるのも考えもの。

体温調整をスムーズにし、熱中症などを防ぐためにも水分の補給は欠かせません。

ほどほどに、が一番です。