夏になると疲れやすくなるのはなぜ?
疲れは、発汗作用と深い関係があります。
つまり、汗を大量にかく夏は、体が疲れやすいのです。
気温が上昇すると体温も上がろうとしますが、これを抑えているのが発汗です。
汗をかくことによって体の余分な熱を放出し、一定の体温を保っているのです。
夏場にたっぷり汗をかくのも、体温の調節のため。
特に運動をしない日でも、汗の量は、一日2~3リットルにも及びます。
問題は、汗を蒸発させるときにエネルギーを消費することです。
2~3リットルの発汗に必要なエネルギーは1000キロカロリー以上といわれますが、これはクロールで一時間泳いだときの消費量とほぼ同じ。
暑くて食欲が衰えているときにこれだけのエネルギーを使うのだから、疲れを感じるのも当然です。
加えて、暑ければどうしても水分を多くとりがちになります。
過剰な水分が汗となって排出されるときにもカロリーが消費され、水分のとりすぎが胃液を薄めて消化不良を招くことも。
これまた体力の消耗、疲労の一因となります。
しかし、だからといって水分を控えすぎるのも考えもの。
体温調整をスムーズにし、熱中症などを防ぐためにも水分の補給は欠かせません。
ほどほどに、が一番です。