AM・FMって、つまり何がどう違うの?
ラジオにはAMやFMがありますが、これっていったい何のことでしょう。
放送には使っているAM波とFM波は周波数が違いますが、周波数の違いを区別しているのではありません。
放送局から出る電波はただの電波ではなく、音や映像を乗せた電波です。
いわば、電波がものを運ぶような働きをしているのです。
この電波が音や映像を運ぶ方式の違いが、AMとFMとを分けているわけです。
音波も電波も同じ波ですが、大きさが全然違います。
たとえてみれば、音波は大波、電波はさざ波のようなもので、さざ波で大波の形を運ばなければならないということになります。
そこでAMでは、波の山の高さを音波の振動に合わせて、それに変えて送っています。
とてもわかりやすい方式ですが、雑音の影響を受けやすいという欠点があります。
FMでは、波の粗さを変えて大きな波の形に表します。
音波の山の部分は、電波の波の密度を高くして、谷の部分は波の密度を低くして表しています。
AM、FMのほかに、今では衛星放送で使われるPCMというのがあります。
これは、音波を細かく分けて0から255のコードに分類し、このコードを0か1の二進法で表して電波に乗せているのです。
いわゆるデジタル化です。
FMよりもさらに雑音の影響を受けにくいので、音質がきれいです。
CDにも、音をデジタル化するこの方式が使われています。