虫歯の虫の正体
「虫歯になる」といいますが、本当に”虫”が歯を食っているのでしょうか。
また、どのようにして虫歯になるのでしょうか。
でん粉や糖を含む食べもののかすが歯について歯垢になると、そこに細菌が棲みつきます。
歯垢を400倍くらいの顕微鏡で見ると、細菌がウヨウヨ動きまわっているのが見えます。
この細菌は活動する乳酸を出します。
この乳酸が、歯の表面のエナメル質を溶かすのです。
溶けてできた穴は細菌のかっこうのすみかとなり、入り込んだ細菌はエナメル質の下の象牙質をも溶かしだします。
このようにして、細菌は歯をどんどん溶かしていき、放っておけば歯茎だけしか残らなくなってしまうのです。
細菌が直接、歯を食べているわけではありませんが、虫歯の”虫”の正体は細菌でした。
また、この細菌が歯と歯茎の間に入って炎症を起こすと、歯肉炎や歯槽膿漏になってしまいます。