ハチミツ1ビンには、400匹のミツバチが必要!
花の蜜は薄くて水っぽいですが、ハチミツは濃くてドロリとしています。
ミツバチは、花から花へと飛び回って蜜を集め、一滴ごとに体の中の蜜袋に貯蔵しますが、蜜袋からは酵素を含んだ分泌液が出るので、花の成分が少し変わります。
こうして集めた蜜を巣に持ち帰り、貯蔵するのです。
そして、貯蔵している間に約4倍に濃縮され、2キログラムの花の蜜が500グラムのハチミツになります。
ところで、ミツバチは冬には6ヵ月くらい生きられますが、夏には4~6週間しか生きられません。
夏の間に集められる花の蜜はせいぜい小さじ1杯、5グラムほど。
そうすると、1ビン500グラムのハチミツをつくるには、400匹のハタラキバチが必要という計算になります。
そう考えると、何気なく口にしているハチミツも、本当は貴重な食べ物なのです。