ビールは注ぎ方でおいしさが変わる!

ヨーロッパで本場のビールを飲んできた人は、日本のビールの味にどうも納得できないものを感じるようです。

ところが、ドイツ生活の長かった指揮者の故・岩城宏之さんは、日本のビールは世界水準に達しており、問題はビールの注ぎ方にあるのだと言っていたそうです。

ちゃんとうまく注げば、ドイツ並みの味わいがあるとか。

日本人のビールの注ぎ方は日本酒のときのクセがあるためか、グラスを傾けてソロリと注ぐのですが、岩城さんに言わせると、これがダメなのだそうです。

ビールは炭酸飲料なので、炭酸ガスが溶け込んでいます。

ソロリと注ぐとそれをそのまま胃に流し込むことになり、中で「ボワーッと大量の泡が出る」ことになります。

これでは最初の一杯はいいとしても、あとでおなかがふくれてしまうばかりではなく、味も落ちてしまいます。

そうならないためには、グラスに注ぐとき、ドボドボと入れてたっぷり泡を立て、炭酸ガスを逃がしてやればいいのです。

そうすればホップの強すぎる苦みも緩和され、さわやかなおいしいビールが飲めるそうです。

岩城さんによると、ドイツのビヤホールやレストランでは、ボーイさんがビールを注ぐとき、派手にドボドボやっているそうです。

ビールの大ビンが633ミリリットルと半端な容量の理由

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