ビールの大ビンが633ミリリットルと半端な容量の理由

さまざまな嗜好に対応して、多くの銘柄があるビールですが、相変わらずなのが大ビンの容量。

633ミリリットルと半端な数字ですが、これにはワケがあるのです。

日本のビールは、明治初期、横浜で製造されるようになりました。

そして明治20年代になると、続々とビール会社ができて、ビン入りビールが販売されます。

しかし、当時はビールビンをつくる技術が未発達で、各社とも不ぞろい。

同じメーカーのものでも10ミリリットル前後の誤差があることは珍しくなかったのです。

当時の酒税は造石税といって、仕込み釜の容量に対して課税されていたので、ビンのサイズに誤差があっても問題はなく、これはそのまま昭和まで続きます。

ところが昭和15年、酒税の課税方法が、出荷量を対象とする蔵出税に切り替えられることになりました。

こうなると、容量が統一されていないと計算が面倒です。

そこで各社で話し合った結果、技術的に最も容量の少ないものに合わせたほうが合理的だというので、当時出まわっていたビールビンのうちで最も容量の少なかったビンが基準にされました。

それがたまたま633ミリリットルだったというわけです。

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