二足歩行に進化したことで、人間の交尾が変わった!

直立して二本足で歩くように進化した人間は、進化前(四本足で歩いていたとき)とは骨格に違いがあります。

もっとも大きな変化をしたのが、体の要である骨盤、つまり腰の骨格です。

直立姿勢では、上体の体重はすべてこの骨格にかかってきます。

その重さを受け止め、なおかつ両足が自由に動くようにバランスを取らなければいけないわけです。

この責任重大な役割をまっとうするために、ヒトの骨盤は全体にコンパクトになり、サルに比べると著しく高さが縮まったものに変化しました。

この変化は、最古の猿人(ルーシーと呼ばれている)にも認められます。

骨盤がこのように変化することで、はじめてヒトは自由に腰を動かせるようになったのです。

こうして、腰が自由になったことが、人のセックスをサルのものとは違うものに変えました。

セックスの体位が自由になったのです。

また、直立したことによって、サルの時代とは尻の重要性も変わってきました。

四本足の時は、体でもっとも目立つ位置であることもあって尻の性皮(皮膚が露出した部分)が発達し、赤く色づいて発情を知らせる重要な役割を担っていました。

しかし、直立姿勢では尻はそう目立つ位置ではなくなるため、性皮は消失します。

直立姿勢はさらに、生殖器の位置をより前方に移動させました。

これも、真っすぐに立つことで、後ろよりも前側にあったほうが都合よくなったからでしょう。

それらの変化が重なって、ヒトは対面性交をするようになったのです。

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