タイが名につく魚の9割以上は「タイ」じゃない!
祝い事に欠かせないタイは海魚の王様と言われ、日本人にはとても縁の深い魚。
タイと名のつく魚は大変多く、イシダイやブダイ、マダイなど全部で200種類以上もいます。
しかし、スズキ目スズキ亜目タイ科に属する正真正銘のタイの仲間はわずか10種類ほど。
残りは正確にはタイとはいえないものですが、魚博士として知られた故・末広恭雄氏は「タイにあやかりたいという気持ちと、タイちう呼称がいつの間にか魚の代名詞になってしまった結果ではないかと」と言っています。
また、タイでんぶやタイ味噌など、タイのご利益にあやかった水産加工食品もたくさんありますが、これらも、本当はタイ以外の魚を原料にしたものが多いのです。