血液が固まって骨になる?
骨折した経験のある人しかわからないあのつらさ。
痛みもさることながら、骨折部分を何週間も固定しておかなければならないので、体のほかの部分にも負担がかかります。
さて、この骨折の治癒のメカニズムはどうなっているのでしょう。
固定しているあいだに、ただ単に骨が増殖して折れたところがくっつくのだろうと思っていたら、そうではありませんでした。
血液が固まって骨に変わるのです。
骨が折れると、骨の中の血管が破れて血のかたまりができます。
これがない出血を止め、さらに折れた骨のすき間を埋めるようにたまっていきます。
2週間くらい経つと、血のかたまりは、毛細血管が詰まった状態の、盛んに細胞増殖を起こす肉芽という組織になります。
傷口が治るときに、傷口が赤く盛り上がってくることがありますが、あれと同じようなものなのです。
そして、この肉芽から丈夫な骨がつくられていくのです。
それにしても、液体の血液が骨になるなんて、知らなかった人もおおかったのではありませんか。