ニワトリはなぜ一年中卵を産むの?

養鶏場のニワトリは、実にたくさんの卵を産みます。

一羽につき年平均で275個ぐらいだといいますから、ほかの鳥類に比べればそうとうな多さです。

そもそもたいていの鳥は、年がら年中季節を問わずに卵を産んだりしません。

繁殖期が決まっていますし、一シーズンに何度も産むこともありません。

ただし、ニワトリには、産んだ卵が減ると慌てて産み足して帳尻を合わせるという習性がありますから、人間がこれを利用して次々と産ませることも可能というわけです。

とうわけで、ニワトリを卵の量産にある程度耐えられるよう改良し、養鶏場は環境づくりにも気を配り、日照時間や気温など、一年中春と同じようにしています。

要するに養鶏場のニワトリは、卵の量産のために体質を変化させられしまったもの。

卵製造マシンと化して、人間に自分の子孫を提供してくれているのです。