雲の名前、あなたはいくつ知っていますか?
雲の形は千差万別。
刻々と姿を変えながら流れていく雲を見ていると、これが何雲なのか分からなくなってきます。
大ざっぱに分けると、雲は形や高さなどから10種類に分類できます。
- 巻雲(すじぐも)
- 巻積雲(いわしぐも、さばぐも)
- 巻層雲(うすぐも)
- 高積雲(ひつじぐも)
- 高層雲(おぼろぐも)
- 乱層雲(あまぐも)
- 層積雲(うねぐも)
- 層雲(きりぐも)
- 積雲(わたぐも)
- 積乱雲(にゅうどうぐも、かみなりぐも)
通称の方が形状をイメージしやすいと思いますが、気象学上の名前も、漢字の使い分けの基準を覚えてしまえば、形状や状態をイメージすることは簡単です。
まず、「巻」のつく雲。
5~13キロメートル上空にできる上層雲で、正体は氷の結晶。
絹のように薄く細く、曲線を描いて現れます。
「高」がつくのは2~7キロメートルの高さにできる中層雲。
「層」「積」「乱」は、高さでななく形状や性格を示すもの。
「層」は横に広がっている様子を「積」は雲の中に対流が起こり、上に向かって伸びている様子を表します。
また「乱」は雨雲という意味です。
以上を組合わせれば、雲の名前、形、状態が簡単に結びつきます。
例えば積乱雲だと、雲の中で空気の対流が起きていて、上空へわきたつように伸びる雨雲、という具合です。
一見難しそうな名前ですが、とても合理的に名づけられているのです。