カラーフィルムを発明したのはミュージシャン
カメラ用のカラーフィルムは、1935年にイーストマン・コダック社から、コダカラ―という名で発売されました。
でも、カラーフィルムを発明した人に関しては、あまり知られていません。
発明者はレオポルド・ゴドフスキーとレオポルド・マニスの同名の二人。
実は写真や化学の専門家ではなく、二人ともコンサート・ミュージシャンでした。
二人は学生のころから友だちで、写真に興味を持っていました。
赤、青、黄の三原色を適当に混ぜ合わせると、どんな色でも作れます。
はじめは、三原色に分解した三枚の像を一枚のプリントに焼きつける方法を取りましたが、失敗。
そこで今度は、三色を化学的に発色する方法を取りました。
1921年、彼らの研究に興味を示したイーストマン・コダック社が設備と化学薬品を提供してくれることになり、1930年には研究者として招き入れました。
ここの研究所で、35年までにカラーフィルムを完成させ、発売と同時に大量生産の運びとなったわけです。