霧と靄(もや)の違いとは?
いきなりですが、ここで三択クイズです。
「霧」と「もや」はどう区別するのでしょうか?
- 「朝もや」「夜霧」というくらいだから、朝発生するのが「もや」で、夜に出るのが「霧」
- 成分や生成の過程が違う
- 濃さ(湿度)が違う
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正解は【3】です。
霧は、水平視程1キロメートル未満。
わかりやすくいえば、1キロメートル以上離れたものがよく見えないほどの濃さ。
霧の中の湿度は100%近くになります。
つまり、まわりが目に見えない水滴でいっぱい、といった状態です。
濃霧ともなると、陸上では水平視程200メートル未満、海上では500メートル未満。
視界が狭くなると危険な地域では、濃霧注意報や警報も発令されます。
「もや」のほうは、水平視程1キロメートル以上。
「霧」の場合より遠くまで見える状態です。
成分に関してはどちらも同じ。
ごく小さい水滴が大気中に無数に浮遊する現象が、「霧」や「もや」なのです。
発生する条件は、水蒸気の量が多く、空気が冷えていること。
ふもとに湖のある山などに発生しやすいのはこのためです。
もう一つ紛らわしい言葉に「霞(かすみ)」があります。
これは空気中の水滴・煙・ほこりなどが原因で視界がくもることで、気象用語ではありません。