世界最古の会社は聖徳太子の時代に創業した?
企業の価値は何で測ればいいのでしょうか。
「営業利益」「時価総額」「ブランド力」・・・指標はいろいろありますが、経済誌「フォーブス」が毎年発表している「世界でもっとも価値あるブランド」(2017年版)によると1位アップル・2位グーグル・3位マイクロソフトと、いずれも20世紀後半に創業された企業が並びます。
それでは「世界最古の企業」ランキングはあるのでしょうか。
実は、ギネスブックが認定する、世界最古で今も現存するトップスリー企業はいずれも日本です。
創業は1400年以上も前の西暦578年、聖徳太子の時代です。
第2位は創業587年の京都府「財団法人池坊華道会」、第3位は創業705年の山梨県「西山温泉慶雲館」です。
金剛組は、聖徳太子が大阪の地に四天王寺を建立するため、百済から招いた宮大工 3人のうち、金剛重光という人が創業しました。
以来四天王寺のお抱え宮大工として、神社仏閣・城郭の修理を請け負ってきましたが、2005年、経営が悪化し破綻に追い込まれることに。
しかし「金剛組を潰しては大阪の恥」と、大阪の中堅ゼネコンが再建を買ってでて、2006年新生・金剛組が誕生しました。
今も宮大工 100人以上抱え、神社仏閣の修理業務を継続しています。
宮大工の技は、マニュアル化できるものではありません。
50年後、100年後に修理するのは棟梁の子、孫、ひ孫弟子。
なので弟子を育てて技を継承することが、その時代の棟梁の仕事でもあるのです。
[surfing_su_box_ex title="フォーブス"](Forbes)ニューヨークに本社を置く世界有数の経済誌。日本版を含めて24の国際版をもつ。(2018年現在)「世界長者番付」「世界でもっとも影響力のある100人」「世界でもっとも影響力のある女性100人」などのランキングでも知られる。[/surfing_su_box_ex]