大昔は、どうやって避妊していたの?
避妊などという発想は最近のものだろうと思っていたら、とんだ大間違い。
何と、古代エジプトですでに、膣内避妊薬が用いられていたのです。
紀元前1850年頃の「ペトリパピルス」という書物に、はっきりとその方法が記されていて、それにはワニの糞を糊のようなもので丸めたものか、またはハチミツと天然の炭酸ソーダを膣内に入れるといい、とあるのだそうです。
それで効果のほうはというと、驚いたことに、現代の科学ではっきり「効き目アリ」と証明できるのです。
まずはワニの糞ですが、これは弱アルカリ性なので精子を無力化する効果があるといいます。
糊やハチミツは精子の運動を鈍くしますし、炭酸ソーダは子宮口を収れんさせて精液が中に入るのを妨げる働きをするというのです。
ところで、これと逆の発想がコンドームです。
ペニスを包み込むというあまりにも単純なつくりなので、さぞ古くから使われてきたのだろうと思ったら、避妊具として正式に登場したのは18世紀になってから。
以外に歴史は新しいのです。
おそらく、アイデアは古くからあったのでしょうが、使用に耐え得る材料がなかったため、実用化できなかったのだと考えていいでしょう。
ちなみに、18世に登場したコンドームの元祖は魚の膀胱を被せるというもので、発祥はフランスとされています。