夫婦の危機の背景には親子問題が・・・。
脚本家の橋田壽賀子が手掛けた人気ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』。
5人姉妹と親、姑が繰り広げる家族ドラマです。
それぞれの家庭を持つ姉妹は、家庭問題、夫婦げんかなどから、ちょくちょく実家の岡倉家に駆け込み、ぐちをこぼします。
観ていても「なんで、こんなことで」と、思うこともありましたが・・・。
ドラマのような夫婦げんかは、どこの家にもあります。
しかし、ここで問題になるのは、妻の「実家依存症」とい新しい現象です。
実家というより、多くは「母親への依存」です。
頻繁に実家通いをし、LINEでの連絡は日常茶飯事、買い物は母親と一緒、果てはペアルックでお出かけと、いつも親と繋がっています。
これを”友だち親子”というそうです。
独身だったら友だち親子は、ほほ笑ましく見えることもあります。
しかし、母親といつも繋がっている状態だと、相談事などは夫より母親にすることが多くなります。
母親のほうが人生経験が長いので、夫より頼りになるというわけです。
しかし、結婚後も同じような関係性が続くと、夫婦の間に亀裂が生じることがあります。
まず、夫は仲間外れ状態で、疎外感を持ちます。
当然、夫の実家との関係性も悪くなるでしょう。
不動産サイトのSUUMOでは、住宅を購入した妻約2,000人に「夫と妻のどちらの実家に近いことを重視したか」についてアンケートをしています。
これによると、「妻」と答えた人は25.6パーセントで、「夫」を約7ポイント上回りました。
そのうち、「ママと同居したい」という妻も出てくるかもしれませんね。
半世紀前に書かれた漫画「サザエさん」は、まさか現代の夫婦関係を予見していたのか!