適度な性生活は前立腺がんの予防に有効って本当?

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貝原益軒は、著書『養生訓』に「接して漏らさず」という有名な言葉を残しています。

いたずらにセッ○スの回数を重ねることは体力を消耗し、不健康に結びつくという意味だそうです。

 しかし、最近の研究からは、適度にセッ○スをすることは健康の向上に結びつくということが分かってきました。

男性はむしろ射精の回数が多いほど健康になるという説さえあります。

米国のハーバード公衆衛生大学院の研究者は、セッ○スだろうがオナニーだろうが、1ヶ月当たりの射精の回数が多い人ほど、前立腺がんの発症が少なくなるということを示す論文を発表しました。

およそ3万2000人の健康な男性医療従事者を対象に18年間にも及ぶ調査の末に導き出されたデータです。

この中から前立腺がんと診断されたのは、トータルで3839人でした。

そして、月に21回以上射精をしている40代の年齢層の男性と、月に4~7回射精を行っている同年代の男性とを比較すると、前者は後者に比べて約22パーセントも前立腺がんの発症率が低いことが判明したそうです。

実は、同じような研究報告は他の国でも示されています。

オーストラリアのビクトリア州立がん協会は、前立腺がん患者と健康な成人男性をほぼ同数ずつ調査した結果、20~50代の男性では「より射精をする人ほど前立腺がんになりにくい」と報告しています。

カナダのモントリオール大学公衆衛生学部の研究では、射精の回数だけでなく、生涯で20人以上の女性と関係を持った男性が、そうでない男性よりも前立腺がんの発症リスクが下がるということを示しました。

イギリスで行われた調査では、前立腺がんではなく心臓発作のリスクとセッ○スの回数の関係について報告しています。

「1週間に2回以上」セッ○スをしている男性は、「1ヶ月に1回未満」の男性に比べて心臓発作の発症率が低いとされています。

それにしても、セッ○スの回数が多いと、前立腺がんになりにくいのはどうしてでしょうか?

セッ○スは適度な運動に結びつくことは間違いないし、前立腺に刺激を与えて血流が促されることも間違いないでしょう。

また、快感がβエンドルフィンといわれる脳内ホルモンの分泌を盛んにすることも考えられます。

この辺りにカギがありそうですね。

セッ○スの回数が多いことが元気のもとなのか、もともと元気だからこそ励む機会が多くなるのかはわかりませんが。

古今東西、長寿者には好色家が多かったといわれています。

長者世界1位で有名になった泉重千代さんも女性好きで有名でした。

”生”と”性”は密接に結びついているのですね。